皆さんこんにちは!
有限会社本多工業、更新担当の中西です。
本日は第5回鉄骨工事雑学講座!
テーマ:環境に優しい鉄骨工事の最前線
鉄骨工事といえば強度やデザイン性が注目されがちですが、近年は「いかに環境負荷を抑えつつ施工するか」が大きなテーマになっています。今回は、持続可能な建設技術やエコフレンドリーな素材活用の取り組みをご紹介します!
1. 省エネルギー製造プロセスの導入
1-1. 電炉製鋼(EAF)技術
従来の高炉方式に比べ、電気炉を用いる電炉製鋼はCO₂排出量を大幅に削減できます。再生スクラップを主原料とすることで、製造時のエネルギー消費を抑制し、カーボンニュートラルに近づける取り組みが進んでいます。
1-2. グリーン電力の利用
製造プラントでの電力を再生可能エネルギー(太陽光・風力)に切り替える動きも活発化。製造段階から環境に配慮した鉄骨を提供できるようになっています。
2. リサイクル&再利用の徹底
2-1. 鉄骨スクラップの高効率リサイクル
施工後に発生する余剰鉄骨や解体時の鉄骨は、ほぼ100%リサイクル可能。再溶解・再製鋼により、資源をムダなく循環利用しています。
2-2. 部材再利用によるCO₂削減
一度使用した部材を、別のプロジェクトで再利用する「部材リユース」も普及中。輸送・製造に伴うCO₂排出をさらに抑えることができます。
3. 低環境負荷コーティング技術
3-1. 水性塗料の採用
従来の溶剤型塗料に比べ、揮発性有機化合物(VOC)を大幅に削減できる水性塗料を外部防錆塗装に採用。作業環境もクリーンに保てます。
3-2. 亜鉛メッキの改良
亜鉛メッキ工程でも省エネ型のラインが増加中。微細制御によりメッキ厚を最適化し、材料使用量と電力消費を削減しています。
4. 施工現場でのエコ対策
4-1. 現場廃棄物の最小化
鉄骨の切断・加工時に出る切粉や端材は、すべて分別回収し再資源化。廃棄物の発生自体を極力減らす「ゼロエミッション現場」を目指しています。
4-2. グリーン施工機材の導入
電動式クレーンや低燃費発電機など、CO₂排出量を抑えた施工機材の導入が進んでいます。現場での小さな取り組みが、大きな環境貢献につながります。
実際の取り組み事例
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A市公共施設改修工事
電炉製鋼による再生鉄骨を採用し、従来比で製造時CO₂を20%削減。 -
B橋梁架け替えプロジェクト
部材リユースと水性塗料を組み合わせ、現場排出CO₂を15%カット。
次回予告:スマートファブリケーションと鉄骨工事の未来
次回は「スマートファブリケーション」をテーマに、AIやIoTを活用した次世代施工管理と、現場自動化技術について詳しく解説します。お楽しみに!
以上、第5回鉄骨工事雑学講座でした!
次回の第6回もぜひご覧ください。
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